実質金利と為替レートの関係は、中長期的に見れば二国間の実質金利(=金利-インフレ率)の差によって説明されると考えられます. すなわち、外国の実質金利が自国より高ければ自国通貨は減価する方向に動く、という関係です。これは、為替レートがインフレ格差を反映して動くという購買力平価に加え、金利水準の違いによっても影響を受けるという(カバーなし)金利平価が成り立つと想定していることを意味します. 一方、名目金利とは、まさしく表示されている金利であり、実質金利と期待インフレ率の差によって表されます. 期待インフレ率は、将来に向けての物価上昇の予想・期待であり、かなり曖昧なものです. 以上のことから、実質金利と名目金利の関係は、期待インフレ率の変化によって影響を受けると言えます.
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